生活習慣病における食事療法や運動療法について教えて下さい
生活習慣病の方向けの食事と運動の基礎知識について当院で使用しているプリントの内容を以下にご紹介させて頂きます。
食事療法や運動療法を施行する上で基礎知識の周知は必須だと考えます。基礎知識を認識されている事により自信を待って食事療法や運動療法を実行、継続出来ると考えららるからです。
『食事
①栄養をバランス良く摂る
→栄養=ビタミン、微量元素(鉄分、亜鉛、カルシウムなど)タンパク質など。
・栄養=おかず:おかずの品数を多くすると栄養もバランス良く摂れる。
・栄養は健康を維持する為に欠かせないものです。
・栄養は多めに摂取しても問題はないのですが、タンパク質だけはカロリーがあるので
摂り過ぎないようにしましょう。
※栄養≄カロリー←重要!
②三大栄養素=タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)=エネルギー源(カロリー)
・三大栄養素とはカロリーを有する栄養のことです。
タンパク質15-20%、脂質20-30%、炭水化物50-65%の割合で摂取することが推奨さ
れています。
・三大栄養素の摂りすぎは内臓脂肪の蓄積につながりますので運動量に合ったカロリー
摂取を心がけましょう。
③食事はバランス良く適量を摂ることが一番大切ですが
・魚、野菜を多めに摂るのがポイントです。寿命が延びることが示されています。
(日本食、地中海食などで証明されています)
・動物性脂肪は極力避けるのがポイントです。
(大腸癌などの癌、心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を招きやすいです)
運動
①強度の弱い運動(ウォーキングなど)=有酸素運動→脂肪燃焼
・有酸素運動は20分経過以後から脂肪を燃焼し始めると言われています。
・余分な食事で蓄積した内臓脂肪を有酸素運動で燃やしましょう。
・有酸素運動は関節を傷めない程度の比較的短時間が推奨されています。
②強度の強い運動(スクワット、腹筋など)→運動機能の維持(ロコモティブシンドローム
の予防)
・筋肉をしっかり使った後にタンパク質を摂ると新たに筋肉が増生します。
・たくましい筋肉からは“マイトカイン”と呼ばれるホルモンが分泌され、抗炎症作用な
どにより内臓が守られ、健康寿命が延びることが示されています。
・強度の強い運動はゆっくりと息をしながら1-2時間/週程度が推奨されています。
※いずれの運動も関節を傷めず、あまり心臓に負担がかからないように注意しましょう。
③日中の適度な運動は血圧を下げる効果や不眠を防ぐ効果があります。
ダイエット
・栄養(ビタミン、微量元素、タンパク質)を最低限確保しながら、カロリー(炭水化物、
脂質)を減らす→副食・副菜(おかず)を最低限摂りつつ主食(炭水化物)を減量する。』